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2026年10月16日 更新

山崎まさよし「One More Time, One More Chance」完全コード攻略ガイド

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    one more time one more chance コードを今すぐ覚えたいと思っているギタリストは、日本中に数えきれないほどいる。山崎まさよしが1997年にリリースしたこの楽曲は、Speedstar Records(ビクターエンタテインメント)から世に出た瞬間、J-POPの歴史に深く刻み込まれた。そして2007年、新海誠監督のアニメ映画『秒速5センチメートル』の主題歌として再び脚光を浴び、アニメソングの枠を超えた"時代を語る一曲"として定着した。フォークポップの温かみと、喪失感を抱えた歌詞が絡み合うこの曲を弾き語りでマスターしたい——その気持ちは、ギターを持つすべての人間が一度は抱く感情だ。

    実は、one more time one more chance コードの構成は、一見シンプルに聴こえるが、山崎まさよし特有のフォーム使いやコード進行の"揺れ"が随所に潜んでいる。カポタストの位置を誤るだけで、原曲とは全く異なる雰囲気になってしまう。だから「なんとなく弾けている」状態と「完璧に再現できている」状態の間には、思っているよりずっと大きな溝がある。この記事では、その溝を埋めるための情報を徹底的に整理して提供する。

    カポタストの位置と基本チューニング──まずここを間違えるな

    one more time onの関連写真・ビジュアル
    【画像】one more time on 関連ショット

    結論から言う。「One More Time, One More Chance」を原曲キーで弾くなら、カポタストは2フレットに装着する。これが大前提だ。チューニングはレギュラーチューニング(EADGBe)でOK。カポを2フレットに付けた状態で、コードフォームは「Gキー」で考えると圧倒的にわかりやすい。山崎まさよしはライブや弾き語りの際にこのスタイルを基本としており、YouTube Musicにアップされている公式音源と照らし合わせると、その一致が確認できる。カポなしで弾こうとすると、バレーコードの嵐になって挫折する人が続出する。まずカポを正しい位置に置くこと——これがすべての出発点だ。

    コード進行を完全公開──イントロからアウトロまで丸ごと解説

    one more time onの様子・注目ショット
    【写真】one more time on 近影・注目カット

    カポ2フレットを装着した状態でのコード進行を以下に示す。まずイントロとAメロの基本進行から確認しよう。

    イントロ・Aメロ:G → D → Em → C → G → D → C → D

    この8小節の繰り返しが曲全体の骨格を形成している。GからDへの移行はピッキングのタイミングをやや早めに取ると、山崎まさよし特有のスピード感が生まれる。EmはEmのまま押さえるシンプルフォームで問題ないが、薬指の位置をしっかり固定しないとDへの移動が遅れる。

    サビ:C → G → D → Em → C → G → D → D(sus4→D)

    サビの最後、Dsus4からDへ解決する流れが感情的なクライマックスを作る。この部分を適当に処理すると、曲全体の"泣き"が消えてしまう。Dsus4は人差し指・中指・薬指の3本でしっかり押さえ、小指をリリースする瞬間にピックを当てるのが理想的なタイミングだ。

    Bメロ(サビ前の山場):Em → C → G → D → Em → C → D → D

    ここでEmが最初に来ることで、楽曲の色調が一瞬翳る。新海誠の映像で言えば、桜の花びらがゆっくり舞い落ちるあのシーンに対応している部分だ。コードの響きと映像の記憶が連動するのが、この曲の恐ろしいほどの完成度を示している。

    弾き語りのコツ──山崎まさよしのストロークパターンを解読する

    one more time onの報道・詳細資料
    【資料】one more time on 報道・メディア記録

    コード進行を覚えただけでは、まだ半分だ。山崎まさよし特有の"フォークポップ的グルーヴ"を出すには、ストロークパターンの再現が欠かせない。基本はダウン・ダウン・アップ・ダウン・アップのパターンだが、彼はフレーズの端で独特のアクセントを入れる癖がある。

    具体的には、1拍目と3拍目のダウンストロークをやや重めに打ち、2拍目・4拍目のオフビートアップを軽くかすらせる感覚。これを意識するだけで、途端に「山崎まさよしらしさ」が宿り始める。ピックの硬さはミディアムが推奨で、柔らかすぎるとニュアンスが潰れる。手首のスナップを使いすぎず、腕全体でリズムを刻むイメージが大切だ。

    歌いながら弾く場合、最初の難関はAメロのコード切り替えと歌の入りのタイミングがずれることだ。解決策は「コードを先に鳴らしてから歌を乗せる」という意識を持つこと。山崎まさよし本人のライブ映像を繰り返し観ることも、フォームの微調整に非常に有効だ。

    秒速5センチメートルと楽曲の関係──なぜ今もこの曲が求められるのか

    2007年に公開された新海誠監督作品『秒速5センチメートル』は、日本アニメ映画産業の中でも特異な地位を占めている。商業的な大ヒットよりも、観た人間の記憶に焼き付く"感情的残存率"の高さで語られる作品だ。そのラストシーンで流れる「One More Time, One More Chance」は、映像と音楽が一体となって「取り戻せない時間」を表現するという、音楽史に残る演出として記憶されている。

    この映画の影響で、楽曲はリリースから10年以上を経て再び大きな注目を集めた。YouTube Musicでの再生数は今でも右肩上がりで伸び続け、新たな世代のリスナーがギターを手に取り、コードを検索する——その循環が今も続いている。アニメソングとしての側面と、J-POPの名曲としての側面の両方を持つこの曲は、ジャンルの境界線を完全に無効化している。

    よくある失敗パターンとその対処法──中級者が陥りやすい罠

    「コードは覚えたのに、なんか違う」という状態で止まっている人は意外と多い。よくある失敗を3つに絞って挙げる。

    ①カポの装着位置がズレている:カポが斜めに付いていたり、フレットから離れすぎていたりすると、音がビビる。カポはフレットのすぐ横(ヘッド側)に密着させること。

    ②Cコードの1弦ミュートを放置している:Cコードは1弦開放を鳴らすか、人差し指でしっかり押さえるかを徹底すること。ミュートされた状態だと音が細くなり、山崎まさよし特有の豊かな響きが失われる。

    ③テンポを急ぎすぎる:フォークポップの命は「間(ま)」にある。この曲は♩=76前後の、やや揺れるテンポで演奏されており、メトロノームに厳密に縛られすぎると感情が死ぬ。人間の呼吸に寄り添うように、わずかにテンポを揺らすことが表現の本質だ。

    初心者でも弾ける練習ロードマップ──1週間で形にする方法

    ゼロから始める人向けに、現実的な1週間スケジュールを提案する。

    1〜2日目:G・D・Em・Cの4コードを単独で押さえる練習。各コードで30秒間ストロークし続けられるようになること。

    3〜4日目:GからD、DからEmの切り替えをメトロノームなしで反復。コード変更のタイミングより「きれいな音が出ること」を優先する。

    5〜6日目:イントロの8小節をループ再生で練習。音源を流しながら、音程を耳で確認する作業を挟む。

    7日目:Aメロ全体を通しで演奏し、歌わなくてもいいので最後まで止まらずに弾ける状態を目指す。

    この段階までくれば、サビへの到達はもう目の前だ。コード進行の構造がAメロとサビで共通部分が多いため、Aメロが弾けた人間にとってサビは驚くほどスムーズに入ってくる。

    山崎まさよしの音楽的背景──この曲が持つフォークポップの本質

    山崎まさよしは1990年代のJ-POPシーンにおいて、フォークポップという形式を現代的に再解釈した数少ないアーティストの一人だ。弾き語りスタイルを軸としながら、ポップスの構造的な完成度を維持するというバランス感覚は、同時代のJ-POP全体を見ても際立っている。

    「One More Time, One More Chance」における歌詞の密度と、コード進行の単純さのコントラストは、実は計算されたものだ。複雑なハーモニーを排除することで、聴く人間の感情が歌詞とメロディに集中する構造になっている。ギターコードが4〜5種類で完結しているにもかかわらず、曲全体が豊かに聴こえるのはそのためだ。シンプルなコード進行の中に宿る感情の深さ——それこそがこの楽曲をJ-POP史に残る一曲たらしめている理由であり、今もなお多くの人がギターを手に取り、この曲を弾き語りで奏でようとする根本的な動機になっている。 (出典: one more time one more chance コード(Yahoo!ニュース))

    小林 菜々子 (Nanako Kobayashi)
    小林 菜々子 (Nanako Kobayashi) エンタメコラムニスト

    情報を整理して届けることが得意なWebディレクター。ユーザー視点に立った記事作成を目指しています。