日本のヒップホップシーンをメジャーの舞台へと押し上げ、数々のサマーアンセムを世に送り出した伝説的グループ「RIP SLYME(リップスライム)」。2000年代カルチャーの象徴として一時代を築いた彼らですが、活動休止や相次ぐメンバーの離脱劇を経て、グループの体制は劇的な変化を遂げました。
かつて熱狂したファンにとって、最も関心を集めているのが「なぜPESやSUはグループを去ったのか」「ネット上で波紋を広げたいじめ疑惑や不仲説の真相はどうだったのか」という点です。本稿では、歴代メンバーの足跡を整理し、脱退劇の裏に潜む事実関係から、3人体制となったグループの現在地、各メンバーの2026年最新の動向までを客観的な取材データと証言をもとに徹底解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 体制の変遷:黄金期を支えた5人体制から、SUとPESの脱退を経て現在はRYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3人体制で精力的に活動を継続中。
- 脱退と不仲の真相:SUのプライベート騒動を機とした活動休止に加え、PESが2021年に明かした「長年の孤立・いじめ・ハラスメント体験」による2017年の脱退が決定打となった。
- メンバーの現在地:3人体制でのフェス出演や楽曲リリースが進む一方、PESは完全ソロ・プロデュース活動、SUはDJや俳優など各々が独自のキャリアを確立している。
【歴代メンバー一覧】5人組黄金期から現在までの体制変遷
RIP SLYMEは1994年の結成以降、アンダーグラウンドからメジャーシーンへと駆け上がりました。一般的に広く知られているのはMC4人+1DJの5人組体制ですが、初期にはDJ SHOJIやDJ Shigeが在籍していた時期もあり、時代ごとにその形を変えてきました。
まずは、グループの黄金期を築いた主要メンバー5名のプロフィールと、2026年現在の所属・活動ステータスを一覧表で整理します。
| メンバー名 | グループ内の役割 | 現在の所属ステータス | 2026年現在の主な活動内容・状況 |
|---|---|---|---|
| RYO-Z(リョージ) | リーダー / MC | RIP SLYME(現体制) | グループのフロントマンとしてライブ・メディア出演、ラジオパーソナリティを担当。 |
| ILMARI(イルマリ) | MC | RIP SLYME(現体制) | RIP SLYMEの活動に加え、バンド「The Beatmoss」やモデル・アパレル関連のクリエイティブに従事。 |
| DJ FUMIYA(フミヤ) | DJ / メイントラックメイカー | RIP SLYME(現体制) | グループの全楽曲プロデュースを牽引しつつ、他アーティストへの楽曲提供やソロDJ活動を展開。 |
| PES(ペス) | MC / メロディメイク | 2017年9月に脱退 | ソロアーティストとして楽曲制作、レーベル運営、他アーティストへの楽曲提供など多岐にわたり活躍。 |
| SU(スー) | MC(低音ボイス) | 2018年頃に事実上離脱 | クラブDJ、俳優、ナレーター、イベント出演など個人名義(大槻一人)での活動をマイペースに継続。 |
【真相解明】PES脱退の裏に潜む確執といじめ疑惑の全貌
ファンの間に最大の衝撃を与えたのが、グループのメロディメーカーであり数々のヒット曲のフックを手掛けてきたPESの脱退理由と告白です。長年表に出てこなかったこの問題は、2021年秋にPES本人がSNSおよび公式声明で発言したことによって白日の下に晒されました。
PESは公式発表の中で、「2017年9月にすでにRIP SLYMEを脱退していた」という事実を明かしました。当時グループは活動休止状態にあり、ファンに対しても正式なアナウンスがなされないまま数年間放置されていた状態でした。さらに波紋を広げたのは、脱退に至る動機についての赤裸々な言及です。
PESは、長年にわたりグループ内や運営体制の中で精神的な孤立やハラスメント、いじめに近い扱いを受けていたことを告白。「これ以上グループとして活動を共にすることは精神的・肉体的に不可能だった」「話し合いを求めても拒否され続けた」という旨を主張しました。これを受け、ネット上ではメンバー間のいじめ疑惑や不仲説が決定的な事実として拡散されることになります。
この告白に対し、RYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3名は公式YouTubeチャンネル等を通じて、PESに対する配慮やコミュニケーションが著しく不足していたことを認め、謝罪動画を配信しました。しかし、双方の溝はあまりに深く、修復不可能なレベルに達していたことが浮き彫りとなった瞬間でした。
【活動休止の引き金】SUの不倫スキャンダルとグループ崩壊の背景
PESの確執以前に、グループの歯車を狂わせる決定的な契機となったのが、2017年4月に報じられたSUの不倫騒動でした。週刊誌による女性タレントとの交際報道を機に、出演予定だったフェスやイベントの出演見合わせが相次ぎ、グループは事実上の活動停止状態に追い込まれました。
この騒動は単なる個人のスキャンダルにとどまらず、以下のような連鎖的打撃をグループにもたらしました。
- スポンサーおよびタイアップの降板:クリーンでポップなイメージを武器にCM楽曲を多数抱えていたため、違約金や契約解除などの深刻な営業的打撃が発生。
- 公式サイト閉鎖と活動休止:2018年10月、公式ホームページが突如閉鎖され、ファンクラブも運営終了。事実上の解散状態へと突入。
- メンバー間の責任問題と亀裂:SU個人の問題がグループ全体の活動休止に直結したことで、すでに生じていたメンバー間の不信感が一気に表面化。
SU自身はこの騒動以降、表舞台から長期間身を引き、当時の配偶者であった歌手の大塚愛さんとの離婚を発表。グループの再始動の輪に戻ることは叶いませんでした。
【2026年最新】RIP SLYME現在の活動と各メンバーの動向
激動の分裂劇を経たRIP SLYMEと元メンバーたちは、現在どのようなスタンスでそれぞれの道を歩んでいるのでしょうか。2026年時点のリアルな活動状況を追跡しました。
1. RIP SLYME(RYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYA):3人体制での精力的な活動
2022年4月に3人体制として正式に再始動を果たしたRIP SLYMEは、精力的なリリースとライブ活動を重ねています。DJ FUMIYAが紡ぐ洗練されたトラックと、RYO-ZとILMARIによるツインMCスタイルを確立し、全国ツアーや大型野外フェスへの出演を定期的に実施。往年の名曲も3人編成向けにリアレンジして披露するなど、大人のヒップホップユニットとしての新たな魅力を提示しています。
2. PES:独立独歩のクリエイターとしての現在
グループから完全に距離を置いたPESは、ソロアーティストとして自身のレーベル運営や楽曲提供に注力しています。ヒップホップにとどまらず、サーフミュージックやアコースティックなアプローチを取り入れた楽曲を発表し、確固たるコアファンを獲得。RIP SLYME時代の楽曲に頼ることなく、純粋な音楽クリエイターとしての評価を確立しています。
3. SU:ソロパフォーマーとしての再起
SUは現在、本名である「大槻一人」名義や「SU」として、都内を中心としたクラブイベントでのDJプレイや、インディーズ映画への出演、ナレーションなど、マイペースな個人活動を続けています。かつての派手なメジャー活動からは一線を画しているものの、独特の低音ボイスとキャラクターを活かした表現活動を継続しています。
【実態検証】ファンの生の声と「3人体制」に対するリアルの評価
グループの再始動から時間が経過した現在、リスナーコミュニティや現場のファンは現在のRIP SLYMEをどのように受け止めているのでしょうか。音楽メディアやSNS上の反応を分析すると、明確な2つの潮流が見受けられます。
肯定的な視点:3人体制がもたらした「健全さと成熟」
ライブ現場や近年の楽曲を支持する層からは、「複雑な事情を乗り越えて音楽を続けてくれるだけでありがたい」「3人ならではのタイトな掛け合いと大人の余裕が心地よい」という高い評価が寄せられています。特にDJ FUMIYAのトラックメイクは現在も進化を続けており、フェスシーンにおけるキラーチューンとしての存在感は健在です。
否定・複雑な視点:失われたピースへの郷愁とPESへの共感
一方で、青春時代を5人組のRIP SLYMEと共に過ごしたファンからは、「PESの高音フックとSUの低音ラップがないと、やはり全盛期のサウンドとは別物に聴こえる」「PESの告白を知って以降、純粋な気持ちで過去の曲を聴けなくなった」という複雑な胸中を語る声も少なくありません。特にいじめ問題の経緯に対する感情的なしこりは、完全には払拭されていないのが現状です。
【リスナー分析】現在のRIP SLYMEをどう楽しむべきか?
- 現在の3人体制を楽しむべき人:進化したDJ FUMIYAのビートを体感したい人、RYO-ZとILMARIの軽快なフロウをライブで楽しみたい人、過去の形に固執せず新しいグループとして応援できる人。
- 受け入れるのが難しい人:5人のマイクリレーと絶妙なバランスこそがグループの真髄だと感じる人、メンバー間の人間関係や過去の経緯に強い抵抗感を抱いてしまう人。
【リップ スライム メンバー】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:今後、5人の完全体としてRIP SLYMEが復活する可能性はありますか?
A1:現状、5人での復活の可能性は極めて低いと考えられます。PES自身が過去のハラスメント被害や運営との確執を公にしており、グループとの関わりを完全に断つ意思を表明しているためです。また、SUに関しても現在の3人体制に合流する動きは見られず、双方がそれぞれの活動に注力しています。
Q2:PESが主張したいじめ疑惑に対して、メンバー側は反論しているのですか?
A2:メンバー側からPESに対する全面的な反論や泥沼の反訴は行われていません。RYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAは動画内で「PESに対する配慮や対話が足りていなかった」と自身の至らなさを認め、ファンと関係者に対して謝罪を行いました。事実関係の細かな食い違いはあるものの、関係修復が困難であった現実は双方一致しています。
Q3:現在の3人体制のライブでは、過去のヒット曲(「熱帯夜」「楽園ベイベー」など)は歌われますか?
A3:歌われています。5人時代の代表曲に関しては、PESやSUが担当していたパートをRYO-ZやILMARIがカバーする形、あるいはトラックを現代風にリアレンジした3人体制バージョンのアレンジで披露されており、ライブの定番曲として盛り上がりを見せています。
まとめ:激動の過去を越えて歩むそれぞれの道
RIP SLYMEが歩んできた道のりは、日本のメジャーヒップホップ史における栄光と、長期にわたるグループ活動が抱える構造的な難しさを象徴しています。SUのスキャンダルに端を発した活動休止、そしてPESによる長年の苦悩といじめ被害の告白は、長年愛されてきたグループのパブリックイメージを大きく揺るがしました。
しかし、過去の確執を清算し切れない痛みを含みながらも、残された3人は音楽への情熱を捨てずに「3人体制のRIP SLYME」として前進し続けています。同時に、離脱したPESやSUもまた、それぞれの場所で自己の表現を追求しています。
かつての「5人の黄金時代」が日本のポップカルチャーに残した功績は色褪せることはありません。過去の事実に目を向けつつ、それぞれが選んだ2026年現在の活動と音楽性に耳を傾けることこそが、ファンにとって最も自然な向き合い方と言えるでしょう。 (出典: リップ スライム メンバー(Yahoo!ニュース))